共感覚と摂食障害。(後編)

共感覚と摂食障害の関連について、わたしが思うことを実体験から。

東京・茨城を中心に全国で活動中。
感覚と感情と思考をつなぐセラピスト
innochi眼鏡目育士のきたみさちです。

島皮質における感覚統合が内臓感覚、身体知覚に基づいた自己意識に関わると前記事で書きました。
今日はわたしの実感を言語化してみます。

まずは内臓感覚の異変について書きます。

過食する度に不思議だったのが、わたしはどうして満腹にならないのかということでした。

満腹中枢は食事を始めて20分後に作動するそうですが、食べ始めたら動けなくなるまで食べ続けていたわたしの食事時間は20分どころではありません。
満腹中枢どこ行った?

それから、腹八分目がわからない。
なんだったら十二分目もわからない。
喉元って腹何分目?


空腹や満腹を感じるのは脳と内臓の働きのはず。
ごめんなさい、きちんと調べていません。
私感で書いています。

わたしは脳と内臓の両方に欠陥があると感じていました。
胃がどんな状態にあるか感知できていないし、食欲を正常に感じられていないから。

感覚統合と満腹感がリンクしているのなら、完全に盲点です。

作動するはずのない感覚が作動することと、作動するはずの感覚が作動しないことはある意味で同じことだと思います。

文字に色を感じることと、食べても味を感じないことはある意味で同じことではないかと考えたんです。

わかりやすいので味覚で例えましたが満腹感で言うと、起きている内臓感覚の変化を感知していないことに当てはまります。


ヒトの脳は、多様な情報を処理するために各領域でそれぞれの情報を処理するように発達していきます。
しかし、各領域の分化が進み過ぎると情報を統合することができなくなるため、領域同士の結びつきをちょうどよくしなければいけません。
共感覚の人は、そうでない人に比べてこの領域同士の結びつきが強いです。
(出典:LITALICO発達なび)

情報を処理するための分化や結合に偏りがあることで、届くはずの情報が届いていない&届けないはずの情報が届いている。

内臓感覚の異変について思うことは以上です。

次に身体知覚に基づいた自己意識の異変について書きます。

わたしが経験した摂食障害の症状は過食だけでなく拒食もです。
拒食症真っ盛りの時、身長170cmで体重が43kgまで落ちました。

服が合わなくて、着ていた服は130のこども服。
今考えてみると恐ろしいです。
ウエスト51のデニムがゆるゆるでした。


通っていた病院で、自分の体型をどう認識しているか確認するためのシルエット指標をチェックしたことがあります。


実際に病院で示された指標はもっとシルエットの数が多くてシンプルなものでしたが、イメージとしてはこんな感じ。


自分の体型がどれに一番近いと感じているかを指して選びます。

170cm 43kgですからこの指標にはないと今なら解ります。
しかし当時のわたしは左から2番目を指しました。

「あなたは左端のシルエットから2人分外側よ」
先生からそう言われても、当時のわたしには理解が出来ず先生は大袈裟だと思ったのを覚えています。

本気でそう思ったのだから、自己認識がすっかり狂っていたんですね。

こういったボディーイメージの狂いは、自己否定や過去の傷などの背景から起こるものだと考えていました。
精神面での歪んだ自己評価が引き起こすものだとばかり。

しかしそれだけではないようです。
外側溝内側に畳み込まれた島皮質は、体性感覚、味覚、嗅覚を含めた特殊感覚、内臓感覚を含めた全感覚の統合に関わっている。
島皮質は、情動、言語、更には、身体知覚に基づいた自己意識に関わると考えられている。
ボディーイメージ形成において重要な体性感覚について説明を入れましょう。

〜以下引用〜

体性感覚とは触覚、温度感覚、痛覚の皮膚感覚と、筋や腱、関節などに起こる深部感覚から成り、内臓感覚は含まない。

皮膚感覚が皮膚表面における感覚であるのに対し、深部感覚とは身体内部の感覚を意味する。

後者は固有感覚または自己受容感覚とも呼ばれ、筋受容器からの伸縮の情報により、身体部位の位置の情報が得られる。

〜引用ここまで〜(出典:脳科学辞典)

つまり体性感覚とは身体表面と深部にある感覚のことで、自分の身体がどんな状態にあるかの情報を得るものです。

目を閉じた状態で誰かに足の指先を1本つまんでもらってください。
どの指かわかりますか?
これが体性感覚への刺激で起こる身体知覚です。


実際につままれた指とは違う指と感じた場合、ボディーイメージにズレがあります。
正しくボディーイメージを描くには、この体性感覚が適切に機能していることが必要です。

当時のわたしが自分のボディーイメージを狂わせていたのは精神的な理由からと考えていましたが、もっと根本的なところに理由があったのかもしれない。

わたし自身の、身体知覚に基づいた自己意識の異変については以上です。


多少なりともからだを学んできた今だから解ります。
感覚、感情、思考すべての複合体が人間です。

感覚統合が自己意識に関わっているのなら、歪んだボディーイメージを体性感覚を通して身体知覚から整備していくことで摂食障害は改善していくことが出来るのでは?

どこでエラーが起きているとしても、基本が変わることで何かが変わるはずです。


大興奮。
ここで摂食障害とつながるなんて!

自分が共感覚かもしれないなんて予想だにしなかったけれど、何もかもがつながりました。

わたしね、つながりという表現をよく使うんです。
感覚統合への無意識が強いのかもしれない。
点が線になる。パズルのピースが揃う。統合する。

思いがけないギフトをもらった気分!


ひとまず共感覚ネタはここまで。
長い長いお話でした。
読んでくださってありがとうございます。

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